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2023.9.19症例インプラント治療症例 No.8

60代女性「噛んだときにインプラントが痛む」1本のインプラントに負担がかかり抜けてしまった部分に、2本のインプラントを埋入して噛む力を分散させ、抜けるリスクを回避した症例

ご相談内容

「もともと入っていたインプラントが、噛むと少し痛みがあるので見てほしい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、患者様は右下の奥歯(第1大臼歯/6番)が欠損しており、人工の歯根を利用して歯を補う「インプラント治療」を他院で受けていました。

インプラント部分の痛みは、噛む力によって負担がかかっていることが原因と診断し、
まずは噛み合わせの調整を繰り返し行って、約半年間様子を見ました。
しかし、痛みの改善には至らず、最終的にインプラントの揺れが進行し、抜けてきてしまいました。

行ったご提案・治療内容

右下のあごの骨に、新しいインプラントを2本埋入し、しっかりと噛めるようにする治療をご提案しました。
1本ではなく2本のインプラントを埋入することで、噛む力を分散させてインプラントが抜けるリスクを回避できることをご説明し、同意いただきました。

まず、右下の奥の部分にインプラントを埋入し、抜けてしまった手前の部分は骨の治りを待ってから埋入手術を行いました。
2本のインプラントがあごの骨にしっかりと定着した後、インプラントの頭部分を歯ぐきの上に出す「2次手術」を行いました。

その後、仮歯を装着してご使用いただき、問題なく噛めることを確認してから、最終的な歯「上部構造(じょうぶこうぞう)」を装着しました。

術後の経過・現在のご様子

奥歯でしっかりと噛めるようになり、インプラントへの負担も以前より軽減されました。
現在は定期検診でご来院いただいており、インプラント周囲の炎症なども見られず良好です。
患者様ご自身でのブラッシングも行き届いており、健康な口腔内を維持しておられます。

この治療のリスクについて

今後の検診で定期的にレントゲン撮影を行い、インプラント周囲の骨に問題がないかどうかチェックする必要があります。

  • 年齢・性別 60代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 約6ヶ月
  • 治療回数の目安 23回
  • 治療費総額の目安 976,500円
治療前 治療中 治療後

右下の奥のインプラントを先に埋入したときのレントゲンです。

右下2本のインプラントに、歯の頭の部分「上部構造」がセットされた際のレントゲンです。

抜けてしまった右下のインプラント部分の骨の治りを待ってから再び埋入した手前のインプラントと、先に埋入した奥のインプラントのレントゲンです。

インプラントの頭を出す「2次手術」時のレントゲンです。

インプラントの仮歯をセットした際のレントゲンです。

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