痛くなる前のチェック
痛みが出てからの治療ではなく、定期的なチェックで御自分の歯を守りましょう!
このことは、非常に重要な話ですので何度も何度もお話させていただいております。
しつこいと思わずに聞いていただきたいものです。
一番重要なことは、歯の悩みのほとんどは感染症によるものだということです。
内科であれば、血液検査を行い何の菌に感染しているか突き止めてからの治療になります・・・。
しかし歯科医院では、ほとんどの場合菌を突き止める検査というものは、一般的には行われていませんでした。(一部、唾液中の菌の検査や、最新の歯周病治 療では歯周病にかかりやすい遺伝子検査まで行う場合もあります)
これは、レントゲン写真や視診によってほとんどの場合、虫歯菌、歯周病菌によって引き起こされた結果をみてこれはそれぞれの菌が引き起こした結果であるため、その菌がお口の中にいるということがわかってしまうためです。
1. むし歯のチェック
定期的な来医院をされている方のむし歯ではすごく大きくなっているむし歯があることはまれです。
この段階で治療することが出来れば、非常に早く治療が終了いたします。
2. 歯肉からの出血がないかのチェック
歯肉からの出血は炎症が始まっており磨ききれていない歯垢やプラークの中に歯周病菌がいて歯肉炎、歯周病が進んでいることがわかります。
3. ブラッシングのチェック
これまで歯周病、歯槽膿漏、むし歯はすべて細菌によって起こされる感染症だとお話いたしました。
感染症を治療していくには細菌を少なくしていくしか方法はありません。
口の中にいる菌には残念ながら確立された薬による治療はありません。
機械的に歯磨きで除去してあげるしか方法はありません。
手助けとして御自分で磨ききれない部分をクリーニングによって磨き上げることは出来ても、毎日クリーニングを受けに来ていただくわけにも参りません。
日々のブラッシングこそが御自分の健康を保つ唯一の方法となります(補助としての洗口剤、歯みがき剤なども有効ですがあくまで補助です)。
- 前回の治療時では出来ていたブラッシングも、久しぶりの来院時には出来なくなっていた。
- 怠けているわけでもないのだけれど、ブラッシングが甘くなる。
- いつの間にか歯間ブラシをするのを忘れていた。
などなど「人間は忘れる動物」であるがために御自分一人で完璧なブラッシングを維持することは困難です。
ですから、定期検診時に歯磨き、ブラッシングのトレーナーである当院の歯科衛生士に会いに来てください。
徹底した歯ブラシ指導により一緒により良い口腔内の状況を一緒に維持してまいりましょう。
出来るだけ、私(歯科医師)の治療を受けなくてすむようなブラッシングを続けていただきたいものです。