インプラント後注意事項
インプラント後の注意事項
1. 止血
手術後24時間は、頻繁にうがいをしないで下さい。傷の治りが遅くなります。ガーゼを噛んでじわっと血がにじむ程度であれば問題ありません。2,3時間たっても出血があるようでしたらご連絡下さい。手術から2日間くらいは血の味がしたり、うがいの際に少し血液が混じることがあっても通常通りの治癒ですので問題ございません。
2. 痛み・薬
渡された薬は、必ず指示通りお飲み下さい。手術直後に鎮痛剤を飲んでいただきますが、その後痛みが出るようでしたら鎮痛剤を服用して下さい。(ただし4時間以上後に)抗生物質は完全に飲みきるようにして下さい。
3. 麻酔
麻酔は通常2時間程度で切れます。(伝達麻酔の場合は3~4時間程度)麻酔が効いている間は、食事等はなさらないで下さい。舌や頬を咬んでしまう危険があります。
4. 衛生管理
手術当日の歯みがきはお控え下さい。翌日以降は問題ありませんが、腫れや痛みがある時は手術部を避けて行なって下さい。直接指でさわったり、縫合糸を引っ張らないように注意して下さい。
5. 食事
2~3日は軟らかい物(スープ・お粥など)を食べて下さい。手術した側と反対の側で噛むようにして食事して下さい。厚いもの・辛いもの・刺激物等はお控えください。
6. 内出血斑
手術後、頬や顎・首に内出血斑(青アザ)が出ることがあります。内出血は10日前後で自然に消えていきますので、ご心配いりません。
7. その他
- お風呂はシャワー程度にして下さい。
- できれば2週間は飲酒・喫煙を控えて下さい。
- 手術後より24時間は過激な運動は避けて下さい。
- 手術終了後1~2週間で抜糸をします。
サイナスリフト・GBRを行った患者様への特別な注意事項
1. サイナスリフト(上顎へ人工的に骨を盛り足した手術の場合)
- 骨を盛り足した部分を下にしてうつ伏せ寝を行わないでください。手術した部分が貧血になり傷の治りが悪くなることもございます。
- 激しい呼吸を伴うような、運動や歌唱は2週間程度控えてください。お鼻の通り道の脇にある副鼻腔に対して治療を行っております。そのため、副鼻腔を安静にしておかなくてはなりません。激しい呼吸を伴うような運動は控えてください。例)サッカー、水泳、マラソンなどは避けてください。カートでのゴルフ、水中ウォーキング、太極拳、ヨガなどは呼吸に注意して行ってください。
- 鼻風邪など引かないように体調管理をお願いいたします。鼻風邪から上顎洞へ感染が波及することもございます。
くしゃみは大きな力がお鼻にかかります。困難ですが、できるだけ控えるようにお願いいたします。
- タバコも2週間程度は控えてください。
- お鼻の空洞を触る手術をしたため、鼻出血、喉のほうに血液が流れ込むような感覚がある場合もあります。たいていの場合は2.3日で消退いたしますが4.5日してもまだ症状があるようでしたら、ご連絡ください。
- 普通の抜歯や、インプラント治療よりも長めに抗生剤と消炎鎮痛剤が処方されています。決められたとおりに服用なさってください。痛み止めは消炎効果もありますので痛くなくてもお飲みください。服用に際し不都合が出ましたら、直ちに中止しご連絡ください。
2. GBR
骨が足りない部分へ、人工骨や御自分の骨を採取してインプラントの入る骨を作った方
- 骨を盛り足した部分を下にしてうつ伏せ寝を行わないでください。手術した部分が貧血になり傷の治りが悪くなることもございます。
- 指や、ハブラシ、そのほかのものでつつかないようにして下さい。たいていはしばらくの間圧痛は持続いたします。気になっても触らないようにお願いいたします。盛り足した軟かい骨が変形してしまいますとその形に治ってしまうこともございます。
セルフコントロール・生活習慣の不良によってインプラント体との骨的結合や支持骨の喪失が起こる可能性があります。
アルコール依存、精神不安定、コミュニケーション不良、過食、拒食症、体質不良、不定愁訴、更年期障害、過度のアルカリ体質、ヘビースモーカーなど歯科的既往以外の原因でも予後が不良になることがあります。
これらのことも含めて、術後何らかの理由でオッセオインテグレーション(骨的結合)が壊れ炎症的所見が見られる場合は、経過観察を行いインプラントを撤去する場合があります。